歯のほかの、口の中の困りごとも
まずは歯科でご相談ください


親知らず、あごの関節、口内炎やできもの、口のけが。まず原因がどこにあるかを確かめます。
親知らずを抜くかどうかは、人によって答えが違います。良い点と注意点を並べて、一緒に決めます。
①口腔外科で診ること
親知らず、あごの関節、口内炎やできもの、口のけがを診ます。
入院や全身麻酔が必要なときは、大学病院をご紹介します。

初めての日は、検査とご説明だけです。
- まず、歯が原因かどうかを確かめます
- 入院・全身麻酔が必要なときは、大学病院をご紹介します
- 耳鼻科や内科が先の症状は、記事で見分け方をまとめています
歯科医院で診ること・病院へ紹介すること
- 親知らずの抜歯(埋まっているものを含む)
- あごの関節の痛み・音・開きにくさ
- 口内炎・口の中の小さなできもの
- 歯が抜けた・欠けた、唇や歯ぐきを切った
- 入院して全身麻酔で行う手術
- 外来では対応が難しい処置
- 重い持病があり、医科の管理が要る場合
- がんが疑われるできもの
②親知らずは抜くべきか
まっすぐ生えてよく噛めていれば、抜かずに残せることもあります。
腫れや痛みをくり返す場合は、抜いたほうが楽になることが多いです。


抜いたほうがよいのは、腫れや痛みをくり返すとき、むし歯になったとき、手前の歯に悪い影響があるときです。
- 症状のない埋まった親知らずは、抜くべきかどうか研究でも結論が出ていません[2]
- 残した親知らずのうち、1〜5年で5.5〜31.4%があとで抜くことになりました[3]
- 若いほど回復が早いという報告[4]と、差はないという報告[5]があります
当てはまるものを押してください
関係する記事に印が付きます。押した内容はどこにも送られません。
当てはまっても、抜くかどうかは一緒に決めます。初診のときにお聞かせください。
③抜歯の流れと、痛み・腫れ・リスク
初めての日は抜かず、検査とご説明のあと、別の日に抜きます。
腫れや痛みは数日で落ち着きます。
しびれが出ることはまれで、多くは一時的です。



腫れのピークは2〜3日目で、10日目ごろまでにぐっと引きます[4]。
抜歯の道のり
- 検査と相談
- 麻酔をして抜く
- 翌日ごろに消毒
- 2週間ほどで抜糸
- 経過を見る
④顎関節症
(あごの痛み・音・開きにくさ)
あごの音・痛み・口が大きく開かない、の3つが主な症状です。
原因はいくつも重なっていて、多くは時間とともに軽くなります。


治療をしなくても、2.5年後には4割以上の人で症状がなくなったという研究があります[11]。音は残りやすいです[20]。
マウスピースは、歯を守る役に立ちます。歯ぎしりそのものを治す効果は、研究が続いています[15]。
あごの筋肉の痛みには、ボトックス注射も
噛む筋肉に注射して、こわばりをゆるめる方法です。ほかの方法で痛みが残る方の選択肢になります。

くわしくはボトックス治療の記事へ。
⑤噛み合わせと、体の不調
噛み合わせは、あごの関節や筋肉の負担と関わります。
体の不調は、ほかの原因も含めて一緒に確かめます。

噛み合わせと姿勢の関係を調べた12の研究は、調べ方がそれぞれ違い、はっきりした結論は出ていません[16]。
歯を削る前に、まず原因を一緒に探します。
噛み合わせと姿勢の関係を調べた12の研究
⑥口の中のできもの・けが・口内炎
2週間たっても治らない口内炎、しこり、白い斑点、唇の内側のふくらみは、一度ご相談ください。
歯や唇のけがも診ます。



ふつうの口内炎は1〜2週間で治ります。2週間以上治らない、痛みはないのに大きくなる、しこりがある、といったときは確かめます。
- 口やのどのがんと診断される人は、年に23,771人です[18]
- 唇の裏の水ぶくれ(粘液嚢胞)や舌の下のふくらみ(ガマ腫)は、大きさや場所によって病院をご紹介します
- 歯が抜けたときは、牛乳か保存液に入れて、早めにご連絡ください
早めに相談したい口内炎のサイン
- 2週間以上治らないふつうの口内炎は1〜2週間で治ります。それより長いときは一度ご相談を
- 痛みがないのに大きくなる痛みがなくても、早めに見せてください
- しこりがある・固い触って固いもの、縁が盛り上がっているもの
- 白い斑点や赤い斑点がこすっても取れない白板症などの可能性があり、経過を診ます
- 小さく、1〜2週間で治っていくふつうのアフタ性口内炎。塗り薬で様子を見られます
⑦当院での口腔外科
埋まった親知らずの抜歯などの小さな手術を、歯科用CTで確かめてから行います。
入院や全身麻酔が必要なときは、病院をご紹介します。
墨田区・押上駅から徒歩1分の身近な歯科医院で、まずはお気軽にご相談ください。




初めての日は検査とご説明だけで、抜歯は2回目以降です。多くは15〜30分で終わります(目安)。
- 神経に近い歯は、CTで位置を確かめてから抜き方を決めます
- 担当医は、氏名・経歴の事実のみ記載
- 入院・全身麻酔が必要なときは、日本大学歯学部付属歯科病院などをご紹介します
相談だけでも大丈夫です。
⑧口腔外科 Q&A
参考文献(21件)
- 厚生労働省『平成28年(2016)歯科疾患実態調査 結果の概要』表31・32(口を大きく開け閉めした時のあごの音・あごの痛みの自覚、性・年齢階級別)
- Ghaeminia H, Nienhuijs ME, Toedtling V, Perry J, et al. Surgical removal versus retention for the management of asymptomatic disease-free impacted wisdom teeth. Cochrane Database Syst Rev. 2020;5(5):CD003879. PMID: 32368796
- Hounsome J, Pilkington G, Mahon J, Boland A, et al. Prophylactic removal of impacted mandibular third molars: a systematic review and economic evaluation. Health Technol Assess. 2020;24(30):1-116. PMID: 32589125
- Vranckx M, Fieuws S, Jacobs R, Politis C. Prophylactic vs. symptomatic third molar removal: effects on patient postoperative morbidity. J Evid Based Dent Pract. 2021;21(3):101582. PMID: 34479679
- Dudde F, Giese M, Schuck O, Krüger C. Impacted third molar surgery in older patients-Is patient's age really a risk factor for complications? Clin Oral Investig. 2024;28(11):576. PMID: 39375233
- 山田浩之ほか(鶴見大学)「抜歯後合併症の発症危険因子の探求」平成23年度 8020推進財団 公募研究報告書抄録(下顎智歯抜歯199部位、術後7日目:何らかの合併症31.7%、ドライソケット7.0%、神経麻痺0件)
- Ghaeminia H, Gerlach NL, Hoppenreijs TJ, Kicken M, et al. Clinical relevance of cone beam computed tomography in mandibular third molar removal: A multicentre, randomised, controlled trial. J Craniomaxillofac Surg. 2015;43(10):2158-67. PMID: 26596360
- Rico-Barroso L, Barroso-Medel M, Gutiérrez-Pérez J, Serrera-Figallo M, Torres-Lagares D. Coronectomy as an alternative technique to complete extraction of mandibular third molars with risk of nerve injury. Med Oral Patol Oral Cir Bucal. 2026;31(1):e19-e30. PMID: 41108767
- Pahlevi MR, Istadi D, Arindra PK. Chlorhexidine reduces the incidence of alveolar osteitis in the absence of systemic antibiotics. Swiss Dent J. 2026;136(2):49-63. PMID: 42454528
- 日本有病者歯科医療学会・日本口腔外科学会・日本老年歯科医学会『抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン 2020年版』(抗血小板薬・ワルファリン・DOACは原則継続のまま抜歯し局所止血。休薬時の血栓・塞栓症 0.3〜0.57%)
- Kurita K, Westesson PL, Yuasa H, Toyama M, et al. Natural course of untreated symptomatic temporomandibular joint disc displacement without reduction. J Dent Res. 1998;77(2):361-5. PMID: 9465168
- 日本顎関節学会『顎関節症初期治療診療ガイドライン 2023改訂版』(成人の筋痛・関節痛に自己開口訓練と上顎型スタビリゼーション口腔内装置を提案。弱い推奨。3か月改善しなければ専門医へ。装置は適切に作らないと害がある)
- 日本顎関節学会『顎関節症患者のための初期治療診療ガイドライン』1(2010 スプリント:自然経過との差は小さい、腰痛・アトピー改善のRCTは無い)・2(2011 自己開口訓練 GRADE 2B)・3(2012 症状改善目的の咬合調整は行わない GRADE 1D)
- Zieliński G, Pająk A, Wójcicki M. Global Prevalence of Sleep Bruxism and Awake Bruxism in Pediatric and Adult Populations: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Clin Med. 2024;13(14):4259. PMID: 39064299
- Hardy RS, Bonsor SJ. The efficacy of occlusal splints in the treatment of bruxism: A systematic review. J Dent. 2021;108:103621. PMID: 33652054
- Álvarez Solano C, González Camacho LA, Castaño Duque SP, Cortés Velosa T, et al. To evaluate whether there is a relationship between occlusion and body posture as delineated by a stabilometric platform: A systematic review. Cranio. 2023;41(4):368-379 (online 2020). PMID: 33357146
- Sadek S, Alamin M, Alardah M, Farag A, et al. TENS/EMG-guided myocentric mandibular positioning: a systematic review and evidence map. Front Oral Health. 2026;7:1810650. PMID: 42416304
- 国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」口腔・咽頭(罹患 2023年 23,771人、死亡 2024年 8,580人、5年相対生存率 63.9%〔2018年診断〕。2026-10閲覧)
- Sato S, Kawamura H, Nagasaka H, Motegi K. The natural course of anterior disc displacement without reduction in the temporomandibular joint: follow-up at 6, 12, and 18 months. J Oral Maxillofac Surg. 1997;55(3):234-8. PMID: 9054911
- Machado D, Martimbianco ALC, Bussadori SK, Pacheco RL, Riera R, Santos EM. Botulinum Toxin Type A for Painful Temporomandibular Disorders: Systematic Review and Meta-Analysis. J Pain. 2020;21(3-4):281-293. PMID: 31513934
- Zhu M, Huang Z, Wang Y, Qin J, Fan M. Effects of botulinum toxin type A in patients with painful temporomandibular joint disorders: a systematic review and meta-analysis. Ann Med Surg (Lond). 2024;86(7):4112-4122. PMID: 38989167
