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歯ぐきの健康にコラーゲンが関係する?知っておきたい毎日のケア

「歯周病」というと歯磨き不足のイメージが強いかもしれませんが、
実は歯ぐきの構成成分である「コラーゲン」と深い関わりがあります。

ここでは、両者の関係と、日頃からできるケアをまとめます。

コラーゲンは歯ぐきを支える土台

コラーゲンは、皮膚や骨、血管など全身の組織をつくるたんぱく質で、
細胞と細胞をつなぐ「足場」の役割を担います。

歯ぐき(歯肉)も例外ではなく、
その結合組織の主成分はコラーゲン、
なかでも「I型コラーゲン」です。

ハリや弾力のある健康な歯ぐきは、
このコラーゲン繊維の網の目に支えられています。

歯周病はコラーゲンを壊す病気

歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(歯垢)の中の
細菌によって炎症が起こる病気です。

重要なのは、ここからの進行メカニズム。

炎症が起こると、
体内では「MMP(マトリックス・メタロプロテアーゼ)」という
コラーゲンを分解する酵素が活性化します。

MMPはもともと組織の新陳代謝に関わる酵素ですが、
炎症が続くと病的に増えすぎ、
歯ぐきや歯を支える組織のコラーゲン繊維を破壊してしまいます。

炎症によって歯ぐきが腫れて出血しやすくなり、
進行すると歯を支える骨(歯槽骨)も失われて、
重症化すると歯を失うこともあります。

歯周病は初期には痛みなどの自覚症状が出にくく、
気づかないまま進行することもあるため、
予防と早期発見が大切です。

プラークの細菌、歯ぐきの炎症、体の酵素MMPの過剰な働き、コラーゲンの分解を左から順に示す模式図。MMPは体の細胞から出る酵素として描かれている。
炎症が続くと、体の酵素MMPの過剰な働きがコラーゲンの分解に関わります(模式図)。

コラーゲンを守るビタミンCと毎日のケア

コラーゲンは体内で合成されるたんぱく質で、
その合成に不可欠な栄養素がビタミンCです。

ビタミンCが著しく不足するとコラーゲンの合成が妨げられ、
歯ぐきの出血などにつながります。

レモン、キウイ、パプリカ、ブロッコリーなどに多く含まれますが、
水に溶けやすく調理で失われやすいため、
生で食べる機会も増やしたいものです。

なお、コラーゲンを多く含む食品を食べても、
そのまま歯ぐきのコラーゲンになるわけではなく、
体内での合成に必要な材料とビタミンCが揃うことが大切です。

ただし、バランスの取れた食事で必要量を満たしていれば十分で、
大量に摂れば歯周病が治るわけではない点には注意しましょう。

出血や腫れが続く場合は、
栄養不足と自己判断せず、
歯科医院で原因を確認しましょう。

もう一つの柱が、毎日のプラーク除去です。
プラークは歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間にたまりやすいため、
歯ブラシの毛先で丁寧に落とすことが基本です。

このとき、ゴシゴシと強くこするのは逆効果で、
毛先が開かない程度の軽い力で小刻みに動かすのがポイントです。

また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落としきれないため、
歯間ブラシやフロスを毎日の習慣に加えましょう。

磨く順番を決めておくことも、磨き残しの防止につながります。

まとめ

歯ぐきはコラーゲンの網の目で支えられ、
歯周病はそのコラーゲンを壊す病気です。

1,ビタミンCを含むバランスの良い食事、
2,丁寧なブラッシング、
3,定期的な歯科検診。

この3つを習慣にすることが、健康な歯ぐきを長く保つために大切です。

参考資料

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