押上ファースト歯科03-5819-4825予約・相談
朝の海辺で、サーフボードを抱えて朝日を見る男性

メンテナンスに通う間隔
おすすめは「1〜3か月ごと」

きれいな歯と歯ぐきを長く保ついちばんの近道は、こまめなメンテナンスです。当院が「1〜3か月ごと」をおすすめする理由と、通い続けることで得られることをご紹介します。

①通い続けるほど、歯は長持ちする

通い続けた人は、歯を失いにくいことが研究で示されています。
治療を終えたあとこそ、歯を守る毎日の始まりです。

歯周病の治療で健康な状態に戻したあと、定期検診を受けると健康を保ち、受けないと境界線を下回って歯周病に戻る、という流れの図
治療の終わりは、歯を守る期間の始まり

治療の終わりは、歯を守る期間の始まり

歯周病は「静かな病気」で、自覚症状が少ないまま進むことがあります [1]。定期的に通うと、小さな変化のうちに気づけます。

早く見つかれば、治療は小さく、短く済みます。

通い続けた人は、歯を失いにくい

8つの研究のまとめでは、通い続けた人は歯を失う危険がおよそ半分でした [3][4]。予防を30年続けた人たちが失った歯は、年代ごとに平均0.4〜1.8本でした [2]。

通い続けた人と、途切れがちだった人

決められた間隔で通い続けた人
  • 歯を失う危険が、途切れがちな人のおよそ半分 [3]
  • 変化に早く気づき、治療が小さく済む
  • ホームケアとの両輪で、きれいな状態を保てる
通院が途切れがちだった人
  • 歯を失う危険が26%高い [4]
  • 自覚症状が出てからの受診になりやすい
  • 歯石がたまり、歯ブラシでは落としにくくなる
複数の研究をまとめた分析にもとづく [3][4]。

②おすすめは「1〜3か月ごと」
その理由

細菌は4日で歯の表面に戻り、4〜8週で溝の中も元に近づきます。
増えきる前にリセットできる1〜3か月ごとのメンテナンスを、当院ではおすすめしています。

歯科できれいにしたあと、歯の表面から溝の奥へ、細菌が日を追って戻ってくる時間の流れ
細菌は、少しずつ戻ってきます

1〜3か月ごとをおすすめする理由

研究では3〜6か月がひとつの目安とされますが [1]、当院では、より安心して歯を守れる1〜3か月ごとをおすすめしています。

  • 溝の中の細菌は、4〜8週で元に近づく [6]。その前にリセットできる
  • 小さな変化に早く気づき、すぐに整えられる
  • こまめに通うことで、ホームケアの調子も保ちやすい

細菌はどのくらいで戻るのか

細菌が歯の表面に付き、小さな集まりからバイオフィルムとして成熟していくまでの段階の図
細菌は、段階を追って膜に育ちます

歯みがきを止めると、4日のうちに歯の表面の細菌は元に戻ります [5]。溝の中はもう少しゆっくりで、4〜8週で再び増えました [6]。

歯科医院で掃除したあと、細菌が戻るまで

0日歯科医院で溝の奥まできれいにする
4日歯みがきを止めると、歯の表面に汚れが戻り始める [5]
4〜8週歯みがきが不十分だと、溝の中の細菌も元に近づく [6]
1〜3か月溝の中の細菌が増えきる前に、もう一度整える(当院のおすすめ)
次の来院検査で前回との違いを確かめ、次の間隔を一緒に決める
研究の報告をもとにした模式図 [1][5][6]。戻る速さは、ホームケア・喫煙・全身の病気などで変わります。

間隔は、お口に合わせて整えます

歯ぐきの状態がよく、ホームケアが行き届いている方は、間隔を少し長めにすることもあります。お口の状態に合わせて、いちばん心地よく続けられる間隔を一緒に決めます。

③通い続けた人に起きていること

通い続けた人は歯を失いにくく、インプラントのまわりの炎症も進みにくいことが分かっています。
間隔があくほど、歯を失いやすくなるという報告もあります。

通う間隔と細菌の増え方のイメージのグラフ。年に1回だけだと細菌が炎症の起きやすい量まで増え続け、1〜3か月ごとに通うと来院のたびにリセットされて低いまま保たれる
1〜3か月ごとに通うと、細菌が増えきる前にリセットできます(模式図で、実際の数値ではありません)

間隔があくほど、歯を失いやすい

歯周病の治療を受けた人の研究では、メンテナンスの間隔が12か月に近づくほど、失う歯が増えたと報告されています [7]。こまめに通うことが、歯を守る力になります。

インプラントをお使いの方も

インプラントのまわりに炎症があった80人を5年追うと、周囲炎に進んだのは、メンテナンスを続けた人で18.0%、続けなかった人で43.9%でした [9][10]。

インプラントも、天然の歯と同じように、こまめなメンテナンスで長く守れます。

ホームケアとの両輪で

メンテナンスの効果を支えるのは、毎日のホームケアです [5][6]。通うたびに、みがき方のコツもお伝えします。

④間隔を決める7つの要因

ホームケア、歯ぐきの出血、溝の深さ、骨、噛み合わせ、全身の病気、タバコを見て、あなたに合う間隔を決めます。

通う間隔を決める7つの要因のイラスト:歯みがき、歯ぐきの出血、溝の深さ、骨の量、噛み合わせ、全身の病気、タバコ
間隔を決める7つの要因

見立てに使う7つの要因

間隔は、検査で見えるものと生活の中にあるものを組み合わせて決めます [1]。出血の割合や骨の減り方、喫煙などを一つの図にまとめる方法もあります [11]。

間隔を決める7つの要因

  1. ホームケアの調子磨き残しの割合(染め出しで確かめます)。ここがいちばん大きな要因です
  2. 歯ぐきの炎症と、出血する場所の割合検査で歯ぐきの溝に触れたとき、血が出る場所がどのくらいあるか
  3. ポケットの深さと、歯ぐきの付着4mm以上の溝が残っているか、何か所あるか
  4. 骨の減り方と、残っている骨の量レントゲンで、年齢に対して骨がどのくらい減っているか
  5. 噛み合わせと、失った歯の数噛む力が一部の歯に集中していないか
  6. 全身の病気糖尿病など、歯周病の進み方に関わる病気があるか
  7. タバコタバコは歯周病を進めやすくし、同時に炎症を見えにくくします
7つの要因 [1] と、Lang と Tonetti の PRA [11] にもとづく。一つの項目だけで決まるものではありません。

タバコを吸う方

タバコを吸う方は、検査を丁寧にし、間隔を短めに決めます。詳しくは「タバコと歯周病」の記事でご紹介しています。

状態に合わせて、間隔を見直します

出血や磨き残しが減れば、間隔を少し延ばすこともあります。変化があれば、早めにお越しいただくようご提案します。

⑤メンテナンスでは何をする?

むし歯と歯ぐきの検査をして、歯石取りやPMTC、みがき方の確認をします。
毎回、お口がすっきり整います。

メンテナンスでする主なこと

  • 問診:前回からの変化、持病やお薬
  • むし歯と、詰め物・かぶせ物の確認
  • 歯ぐきの検査:溝の深さと出血(前回と比べる)
  • 必要に応じてレントゲン
  • 歯石取り・PMTCと、ホームケアのアドバイス

検診とクリーニングを、同じ日に

検診は「確かめる」こと、クリーニングは「きれいにする」ことです。ふつうは同じ日に行うので、一度の来院で両方が済みます。

保険と自費

検診は、検査や処置の内容に応じて保険の診療です。予防として受けるPMTCは自費で、料金は料金表のページでご覧いただけます。

参考文献(12件)
  1. 内藤徹ほか『知ってて得した!歯周治療に活かせるエビデンス』クインテッセンス出版(Quint Study Club) PART①病因・PART④プロフェッショナルケア(silent disease、喫煙者はBoPが少なく炎症所見が乏しい、通院間隔3〜6か月の根拠3点、間隔を決める7因子、SPT参加者の生活習慣に関する注意)
  2. Axelsson P, Nyström B, Lindhe J. The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of maintenance. J Clin Periodontol. 2004;31(9):749-57.PMID: 15312097
  3. Lee CT, Huang HY, Sun TC, Karimbux N. Impact of patient compliance on tooth loss during supportive periodontal therapy: a systematic review and meta-analysis. J Dent Res. 2015;94(6):777-86.PMID: 25818586
  4. Campos ISO, de Freitas MR, Costa FO, Cortelli SC, Rovai ES, Cortelli JR. The effects of patient compliance in supportive periodontal therapy on tooth loss: a systematic review and meta-analysis. J Int Acad Periodontol. 2021;23(1):17-30.PMID: 33512339
  5. Sekino S, Ramberg P, Uzel NG, Socransky S, Lindhe J. The effect of a chlorhexidine regimen on de novo plaque formation. J Clin Periodontol. 2004;31(8):609-14.PMID: 15257736
  6. Magnusson I, Lindhe J, Yoneyama T, Liljenberg B. Recolonization of a subgingival microbiota following scaling in deep pockets. J Clin Periodontol. 1984;11(3):193-207.PMID: 6368611
  7. Farooqi OA, Wehler CJ, Gibson G, Jurasic MM, Jones JA. Appropriate recall interval for periodontal maintenance: a systematic review. J Evid Based Dent Pract. 2015;15(4):171-81.PMID: 26698003
  8. Fee PA, Riley P, Worthington HV, Clarkson JE, Boyers D, Beirne PV. Recall intervals for oral health in primary care patients. Cochrane Database Syst Rev. 2020;10(10):CD004346.PMID: 33053198
  9. Costa FO, Takenaka-Martinez S, Cota LO, Ferreira SD, Silva GL, Costa JE. Peri-implant disease in subjects with and without preventive maintenance: a 5-year follow-up. J Clin Periodontol. 2012;39(2):173-81.PMID: 22111654
  10. Mojaver S, Zad A, Sarmiento H, Fiorellini JP. Efficacy of supportive peri-implant therapy in the management of peri-implant mucositis and peri-implantitis: a systematic review. J Am Dent Assoc. 2026;157(2):141-152.e4.PMID: 41204923
  11. Lang NP, Tonetti MS. Periodontal risk assessment (PRA) for patients in supportive periodontal therapy (SPT). Oral Health Prev Dent. 2003;1(1):7-16.PMID: 15643744
  12. Heitz-Mayfield LJA, Heitz F, Lang NP. Implant Disease Risk Assessment IDRA—a tool for preventing peri-implant disease. Clin Oral Implants Res. 2020;31(4):397-403.PMID: 32003037
予防歯科のページに戻る⑤ どのくらいの間隔で通えばよいのか

あわせて読む