①なぜしみるのか、どのくらいの人に出るか
しみる症状は50〜70%の人に出ると報告されていますが、
多くは一時的です。
濃い薬ほど出やすく、薄い薬では出にくいとされます。

薬が歯にしみ込むとき、歯の中の神経を刺激するためと説明されています。
よくあることなので、備え方を知っておくと安心です。
濃い薬ほど出やすい
濃い薬ほど白くなりやすい一方、強い痛みが出やすくなります。そのため医院の薬は、白さとしみにくさのバランスがよい濃さに調整されています。
低めの濃度でも白さに差はなく、しみにくいと報告されています。
ホームホワイトニングでも、しみや歯ぐきの刺激は多くが軽く一時的です。
②しみる・痛いのはいつまでか
施術中から当日に出て、多くは数時間から1〜2日で消えます。
出やすい歯を先に確かめておくと、安心して進められます。

しみる症状の出方と消え方
出やすい歯の条件
- すり減りや、歯ぐきの近くのくさび形のへこみ
- 根が見えている(歯ぐきが下がっている)
- 細かいひび(亀裂)
- 合わなくなった詰め物のまわり
- もともと冷たいものがしみやすい
重いひびのある歯や、抑制剤でも強くしみる歯は、歯を守るためそれ以上は行いません。
③しみにくくする工夫
前にできること、当日にできること
出やすい歯を避けて塗る、前後に抑制剤を塗るなどの工夫で、
しみにくくできます。
鎮痛剤を先に飲んでも、出る割合はほとんど変わりません。

しみる症状をゼロにする方法はありませんが、出にくくする工夫はあります。
しみる症状をやわらげる工夫
- 出やすい場所を避けて塗るすり減り・へこみ・合わない詰め物には薬を乗せません。
- 前後に知覚過敏の抑制剤を塗るひびのある歯などに使います。しみる症状を少しやわらげるとされます。
- 根が見えている部分を覆う露出した根を覆うか、マウスピースの形を工夫します。
- 鎮痛剤を先に飲む前もって飲んでも、しみる割合はほとんど変わらないとされます。
ホームホワイトニングの工夫
- 初回は薄い薬から。気持ちよく続けるため
- 強くしみる日は、時間を短くするか1日休む
- 続く場合は、使うのをやめて医院にご連絡を
施術中にしみたら、我慢せずに合図してください。
塗る場所や時間を、その場で調整できます。
痛み止め(ロキソニンなど)は飲んでよいか
前もって飲んでも、しみる人の割合はほとんど変わらないとされます。
ふだんの痛み止めを使ってよいかは、持病やほかのお薬で違います。
相談時にお伝えください。
歯ぐき(歯茎)が痛いとき
薬が歯ぐきに触れると、ひりひりすることがあります。
多くは軽く一時的です。
- 医院では、歯ぐきを保護してから塗る
- 家では、ジェルを入れすぎない。はみ出たら拭き取る
- 痛みが続く・腫れるときは、やめてご連絡を
眠れないほど痛いとき
ホームホワイトニングはその日は中止し、医院にご連絡ください。
抑制剤でも強くしみる歯は、無理に続けません。
④オフィスとホームで、しみ方は違うか
出る割合に大きな差はなく、強さはホームホワイトニングの方が軽いと報告されています。
組み合わせると、ホームホワイトニングだけより出やすいとされます。

しみやすい方は、薄い薬でじっくり進めるホームホワイトニングが向いています。
オフィスホワイトニングと、ホームホワイトニングを組み合わせるときは、しみやすさを先に確かめてから進めます。
どちらが向くか
- しみやすい方:薄い薬でじっくり、ホームホワイトニングから
- 短い期間で白くしたい方:オフィスホワイトニングか組み合わせ。しみやすさを先に確かめる
- どちらでも、濃さと回数は調整できます
⑤白い斑点(白斑)について
施術のあと、歯の一部に白い斑点が目立つことがあります。
多くは1週間ほどで目立たなくなります。

もとからある色のむらが、まわりが白くなる途中で白い斑点として浮き出ることがあります。
斑点が出たとき
- まず1週間ほど様子を見る
- 回数や間隔は、斑点の様子を見て相談
- もとから白い斑点がある歯は、相談時にお伝えください
Q&A
参考文献(9件)
- 『WHITENING CLEANING ホワイトエッセンスが実践する技術&ノウハウ』2章「リピート化するホワイトニング」。2 濃度と効果・痛みの関係、3 禁忌症、4 知覚過敏、5 白斑、7 施術前のクリーニング
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- de Geus JL, Martins ACR, Reis A, Rezende M. At-home vs In-office Bleaching: An Updated Systematic Review and Meta-analysis. Oper Dent. 2025;50(4):E47-E69.PMID: 40485133
- Cardenas AFM, Maran BM, Araújo LCR, et al. Are combined bleaching techniques better than their sole application? A systematic review and meta-analysis. Clin Oral Investig. 2019;23(10):3673-3689.PMID: 31468261
- 国民生活センター『ウェブ版 国民生活』2024年7月号「美容医療の基礎知識 第9回 審美歯科(1)歯のホワイトニングの施術方法・注意点」(須崎明。歯みがき剤・セルフホワイトニングの「ホワイトニング」は表面の着色除去、オフィス後24〜48時間とホームの期間中は色の濃い飲食を控える案内、色の後戻りとタッチアップ、小児は原則行わない)
- Costa GAJ, Caetano CFF, Farias RJ, Cunha DA, et al. Effectiveness of Analgesics in Dental Whitening Pain Management: A Systematic Review and Meta-Analysis. Expert Opin Pharmacother. 2025;26(5):639-652.PMID: 39998471

