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朝の海辺で、サーフボードを抱えて朝日を見る男性

きれいを長く保つ
お手入れと歯ぎしり対策

入れたときの白さと輝きを、この先も。毎日のお手入れと夜の歯ぎしり対策が、セラミックの美しさを長く保つことにつながります。

①長く美しく使えるセラミック

今のセラミックのかぶせ物は、金属を使ったかぶせ物と同じくらい長く使われ続けていると報告されています。
その美しさを支えるのが、毎日のお手入れと検診です。

朝の光の中で、30代の女性が白く整った歯で明るく笑っている
入れたときの白さと輝きを、この先も

ガラス系とジルコニアのかぶせ物は、5年後も96〜98%が使われ続けていると報告されています [1]。研究の数字です。

長く使えるかどうかは、材料だけでなく、噛む力の癖や神経の有無にも左右されます [9]。だからこそ、入れたあとの過ごし方が大切です。

②毎日のお手入れ
境目をやさしく磨く

かぶせ物と歯ぐきの境目に毛先を当て、糸ようじを1日1回通します。
白さと歯ぐきの健康を、両方保ちやすくなります。

洗面台で、50代の男性が糸ようじを手に取っている手元
境目を毎日みがき、糸ようじを通します

セラミック自体はむし歯になりませんが、境目からむし歯になることがあります [4]。境目を守ることが、長持ちへの近道です。

毎日のお手入れ

  • 毛先をかぶせ物と歯ぐきの境目に当て、小さく動かす
  • 糸ようじは1日1回。引き抜かず横から外すと、力がかかりにくい
  • 硬い毛のブラシや研磨剤の多い歯みがき粉は、表面に傷をつけることがある

③1〜3か月ごとの検診で、輝きを保つ

検診では、境目・歯ぐき・噛み合わせを確かめ、ご自分では取れない汚れを落とします。
小さな変化のうちに気づけます。

明るい診療室で、歯科衛生士が女性の定期検診とクリーニングをしている
1〜3か月ごとの検診で、輝きを保ちます

検診で見ること

  • 境目にむし歯や段差が無いか
  • 歯ぐきからの出血・腫れ
  • 噛み合わせの変化(1か所に強く当たっていないか)
  • ご自分では取れない歯石や着色を落とす

間隔は、お口の状態に合わせて相談時にご説明します。

しみる・噛むと痛い・糸ようじが引っかかるときは、境目の変化のサインです。次の検診を待たずにご相談ください。

④歯ぎしりから守る
夜のマウスピース

寝ている間の歯ぎしりは、気づかないうちにセラミックに強い力をかけます。
夜のマウスピースで、歯とかぶせ物を守ることをおすすめしています。

夜の寝室で、女性が透明なマウスピースをケースにしまっている
夜のマウスピースで、歯ぎしりから守ります

睡眠時の歯ぎしりは、大人の約21%にあると報告されています [5]。かぶせ物が欠ける大きな要因のひとつとされています [9]。

気づきにくいサイン

  • 朝、あごがだるい。こめかみが張る
  • 歯の先が平らにすり減っている
  • 頬の内側に、歯の跡の白い線がある
  • 家族に歯ぎしりの音を指摘された

欠けにくくする工夫

表面に陶材を重ねない一層づくりは、欠けや割れが少ないと報告されています [1]。奥歯や歯ぎしりのある方には、この作り方を検討します。

欠けを減らすためにできること・避けること

  • 夜のマウスピースをつける寝ている間の力を、かぶせ物の代わりに受け止めます。
  • 入れた日と検診で噛み合わせを調整する1か所に強く当たっていると、そこから欠けやすくなります。
  • 硬いものを同じ歯で噛み続けない氷・硬いせんべい・骨は、セラミックに限らず歯も欠けることがあります。
  • 欠けたまま使い続ける亀裂が広がり、作り直しの範囲が大きくなることがあります。
  • 市販の接着剤で自分で直すきちんと戻らず、むし歯や歯ぐきの炎症の原因になります。
マウスピースが歯ぎしりを減らす根拠は不十分とされています [7]。歯とかぶせ物を守る道具としてお使いください。効果には個人差があります。

⑤欠けた・取れたときと、保証

小さな欠けは磨いて整えられることがあり、大きく割れたときは作り直します。
外れたものは捨てずにお持ちください。

相談室で、歯科医師が歯の模型を手に、かぶせ物が欠けたときの対応を50代の男性に説明している
欠けたときは、次の予約を待たずにご連絡を

セラミックには延びる性質がほとんどなく、強い力で欠けることがあります。気づいたら、次の予約を待たずにご連絡ください。

作り直しになるか、磨いて済むか

  • 角が少し欠けた → 磨いて丸め、様子を見ることがある
  • 表面の陶材がはがれた → 削って整えることもあるが、長持ちしにくい
  • 大きく割れた・亀裂が土台まで → 作り直し
  • 下の歯が割れた → 歯を残せるかの診断が先

取れた(外れた)とき

外れたかぶせ物は、市販の接着剤でつけずにお持ちください。下の歯にむし歯や割れが無ければ、つけ直せることがあります。

保証との関係

自費のかぶせ物には保証制度があります。定期的なメンテナンスが条件になることがあります。

  • 保証の期間と、対象になる壊れ方
  • 歯ぎしりのある方で、マウスピースを使っていなかった場合の扱い
  • 作り直しの費用の負担の決まり

セラミックのかぶせ物は自費診療です。料金は、料金表のページでご覧いただけます。

参考文献(9件)
  1. Pjetursson BE, Pitta J, Balet A, Bjarnadottir GR, Sailer I, Romandini P. A Systematic Review and Meta-analysis Evaluating the Survival, Failure, and Complication Rates of Metal-Ceramic, Veneered, and Monolithic All-Ceramic Tooth-Supported Single Crowns-Part 1. Int J Prosthodont. 2026;39(3):308-324.(64研究、金属焼付3,509本・オールセラミック8,051本。5年生存率:二ケイ酸リチウム単体98.5%、ジルコニア陶材盛り97.3%、金属焼付97.1%、ジルコニア単体96.8%、長石系90.4%)PMID: 41489982
  2. Klein P, Spitznagel FA, Zembic A, et al. Survival and Complication Rates of Feldspathic, Leucite-Reinforced, Lithium Disilicate and Zirconia Ceramic Laminate Veneers: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Esthet Restor Dent. 2025;37(3):601-619.(29研究。10.4年の生存率:長石系96.13%、ロイサイト93.70%、二ケイ酸リチウム96.81%。技術的合併症:長石系41.48%、二ケイ酸リチウム6.1%)PMID: 39523553
  3. Lampl S, Gurunathan D, Krithikadatta J, Mehta D, Moodley D. Reasons for Failure of CAD/CAM Restorations in Clinical Studies: A Systematic Review and Meta-analysis. J Contemp Dent Pract. 2023;24(2):129-136.(9 RCT・6前向き研究。5年生存85.55〜100%、10年生存71〜100%、5年成功74.2〜92.75%、10年成功33.3〜85.5%)PMID: 37272145
  4. Laumbacher H, Strasser T, Knüttel H, Rosentritt M. Long-term clinical performance and complications of zirconia-based tooth- and implant-supported fixed prosthodontic restorations: A summary of systematic reviews. J Dent. 2021;111:103723.(技術的合併症はチッピングが最多。生物学的合併症はむし歯・歯内の問題・歯の破折・歯周病など)PMID: 34119611
  5. Zieliński G, Pająk A, Wójcicki M. Global Prevalence of Sleep Bruxism and Awake Bruxism in Pediatric and Adult Populations: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Clin Med. 2024;13(14):4259.(睡眠時21%、覚醒時23%、睡眠検査では43%)PMID: 39064299
  6. de Souza Melo G, Batistella EÂ, Bertazzo-Silveira E, et al. Association of sleep bruxism with ceramic restoration failure: A systematic review and meta-analysis. J Prosthet Dent. 2018;119(3):354-362.(前歯のベニアで OR 2.52・HR 7.74。セラミック修復全体では関連を示さず。エビデンスの質は非常に低い)PMID: 28967401
  7. Hardy RS, Bonsor SJ. The efficacy of occlusal splints in the treatment of bruxism: A systematic review. J Dent. 2021;108:103621.(スプリントが無治療や他の方法より優れるとする根拠は不十分)PMID: 33652054
  8. Sailer I, Makarov NA, Thoma DS, Zwahlen M, Pjetursson BE. All-ceramic or metal-ceramic tooth-supported fixed dental prostheses (FDPs)? A systematic review of the survival and complication rates. Part I: Single crowns (SCs). Dent Mater. 2015;31(6):603-623.PMID: 25842099
  9. Hawthan M, et al. Retrospective clinical study of tooth-supported single crowns: a multifactor analysis. Eur J Oral Sci. 2022;130(4):e12871.(1本のかぶせ物1,037本・401人、平均134.8か月。失敗を増やしたのは前歯・神経を取った歯・歯ぎしり。材料・年齢・性別・喫煙は影響せず)PMID: 35613306
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