①前歯を整える4つの方法
貼る・かぶせる・詰める・動かす(矯正)の4つから選べます。
歯の状態とご希望に合わせて、組み合わせることもできます。

どれが上ということはなく、歯の状態となりたい姿に合わせて選びます。
- 貼る:表面を薄く削り、セラミックの板(ラミネートベニア)を貼る。色・形・小さなすき間に
- かぶせる:歯を一回り削り、オールセラミックをかぶせる。大きく欠けた歯や神経のない歯に
- 詰める:白い樹脂を直接盛って形を整える(ダイレクトボンディング)。小さなすき間や欠けに
- 動かす:矯正で歯の位置を変える。ねじれ・重なり・大きなずれに
すき間だけなら、削らない方法も
小さなすき間なら、削らずに詰める方法や部分矯正で整うことがあります。色を明るくしたいときは、ホワイトニングも組み合わせられます。
治療の前に、RAYFaceで仕上がりのシミュレーションを見られます。
②削る量の少ない方法から
考えます
貼るは表面を約0.5mm、かぶせるは歯のまわり全体を削り、詰めるはほとんど削りません。
削った歯は戻らないため、できるだけ歯を残せる方法から考えます。

貼る
表面を約0.5mm
表面を約0.5mm削って貼り、色と形を薄いセラミックで整えます。大きく形を変えたい歯や、強く噛む歯には向きません。
かぶせる
歯のまわり全体
歯のまわりを一回り削るため、削る量はいちばん多くなります。そのぶん、大きく欠けた歯や神経のない歯も形から整えられます。
詰める・動かす
ほとんど削らない
樹脂を盛る方法はほとんど削らず、あとから手直しもしやすい方法です。矯正は削りませんが、期間がかかります。
③「セラミック改善」と
歯を動かす矯正の違い
「セラミック改善」は、歯を削ってかぶせ、並んで見えるように整える方法で、短い期間で仕上がります。
健康な歯を削ることになるため、歯を動かす矯正と比べて選びます。

前歯を削ってセラミックをかぶせ、並んで見えるようにする方法です。歯そのものは動かしていません。
「セラミック改善」と、歯を動かす矯正の違い
- 健康な歯を大きく削ることがある
- 向きによっては神経を抜くことがある
- 数回の通院で見た目が変わる
- 削った歯は戻らず、将来も作り直しが要る
- 歯を削らない
- 歯の根の位置そのものが変わる
- 1年半〜2年半かかり、保定が続く
- 後戻りを防ぐ装置が必要
どんなときに考えるか
- すでに大きく削った歯、神経のない歯が並んでいる
- ねじれや重なりが小さく、削る量が少なくて済む
- 矯正の期間をどうしても取れない事情がある
健康な前歯が並んでいる場合は、矯正専門の診療日での矯正のご相談もおすすめです。
④きれいを長く保つために
ラミネートベニアは、約10年たっても9割以上が使われ続けていたと報告されています。
欠けやはがれに備えて、定期的なメンテナンスで確かめます。

29の研究のまとめでは、ラミネートベニアの93.7〜96.8%が、約10年後も使われ続けていたと報告されています [1]。かぶせるセラミックも、金属のかぶせ物と同じくらい長く使われています [2]。
気をつけたいこと
- 削った歯は元に戻らない
- 強い力で、セラミックが欠けたり、はがれたりすることがある
- 削ったあと、しばらくしみることがある
- 樹脂を詰める方法は、変色や欠けを手直ししながら使う
- 矯正のあとは、後戻りを防ぐ保定装置を使い続ける [4]
長く使うための工夫
セラミックは自費の治療です。保証の範囲・期間・条件は保証書で、料金は料金表のページでご覧いただけます。
Q&A
参考文献(5件)
- Klein P, Spitznagel FA, Zembic A, et al. Survival and Complication Rates of Feldspathic, Leucite-Reinforced, Lithium Disilicate and Zirconia Ceramic Laminate Veneers: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Esthet Restor Dent. 2025;37(3):601-619.PMID: 39523553
- Pjetursson BE, Pitta J, Balet A, Bjarnadottir GR, Sailer I, Romandini P. A Systematic Review and Meta-analysis Evaluating the Survival, Failure, and Complication Rates of Metal-Ceramic, Veneered, and Monolithic All-Ceramic Tooth-Supported Single Crowns-Part 1. Int J Prosthodont. 2026;39(3):308-324.PMID: 41489982
- Murchie B, Jiwan N, Edwards D. What are the success rates of anterior restorations used in localised wear cases? Evid Based Dent. 2025;26(1):54-56.PMID: 39893261
- 中島榮一郎『歯列矯正 これなら安心』講談社 健康ライブラリー 7〜8章。装置をつける期間1年半〜2年半、外したあとの保定3〜5年
- Abbing A, Koretsi V, Eliades T, Papageorgiou SN. Duration of orthodontic treatment with fixed appliances in adolescents and adults: a systematic review with meta-analysis. Prog Orthod. 2020;21(1):37.PMID: 33015719

