①成人矯正を選ぶ方が
増えています
大人になってから矯正を始める方が増えています。
歯並びを整えたいと思ったときに、いつでもご相談いただけます。

成人矯正を希望される方は増えています。仕事や子育てがひと段落した方、人前に立つ機会が増えた方など、きっかけはさまざまです。
成人矯正を考えるきっかけ
- でこぼこや出っ歯が気になる
- 口元を気にせず、人前で笑いたい
- かぶせ物や入れ歯の前に、傾いた歯を起こしたい
- 磨きやすい歯並びにして、歯と歯ぐきを守りたい
見た目を整えたいという思いも、大切な理由のひとつです。ご自分の気持ちを、そのままお聞かせください。
②いつからでも
始められます
成人矯正に年齢の上限はありません。
歯ぐきと骨の状態を確かめ、ご希望に合わせて計画を立てます。

根のまわりの膜と骨が健康であれば、歯は何歳でも動きます。成人矯正に、年齢の上限はありません。
成人矯正を始めるための4つの条件
- 動かす歯がある並べ直す歯があれば始められます。失った歯がある場合も、その場所の使い方を含めて計画します。
- 歯ぐきとあごの骨が整っている歯周病がある場合は、先に治療して落ち着かせてから始めます。
- 変わりたいという、ご本人の気持ち通院、装置の手入れ、歯みがき。ご本人の前向きな気持ちが、治療を進める力になります。
- 整えることで得られるものがある口元の印象、噛みやすさ、磨きやすさ。かぶせ物や入れ歯の前の準備にもつながります。
失った歯が多い場合や骨の病気がある場合は、ほかの方法が合うこともあります。検査で確かめてからご提案します。
骨格のずれが大きい場合は、あごの骨の手術を伴う矯正をご提案することがあります。
期間と通院の目安
装置をつける期間は、1年半〜2年半が目安です。歯並びの難しさで変わるため、検査のあとにお伝えします。
通院は4〜6週毎が目安です。お仕事のご都合に合わせて、最初に一緒に計画します。
③口元が整うと
変わること
歯並びが整うことは、笑顔や話すときの印象を変えることにつながります。
口元から自分を変える、大切なきっかけになります。

歯並びが整うことは、口元の印象を変えることにつながります。人前で話すとき、写真に写るときに、自然に笑えるきっかけになります。
見た目だけではありません
- でこぼこが減り、歯みがきがしやすくなる
- 歯と歯ぐきを長く守ることにつながる
- 噛み合わせが整い、噛みやすさにつながる
- かぶせ物や入れ歯を、よい位置に入れやすくなる
口元から、自分を変える
口元がきれいになることは、人生を大きく変えられる大切なきっかけとなります。変わりたいと思ったときが、ご相談のよい機会です。
仕上がりや変化の感じ方には、個人差があります。ご希望をうかがい、どこまで整えられるかを検査のうえでお伝えします。
④暮らしに合わせた
装置の選び方
表側・裏側のワイヤーと、マウスピースがあります。
見た目や通院のご都合と、歯並びに向くかを合わせて選びます。

表側裏側マウスピース成人の方が大切にされるのは、見た目と暮らしとの両立です。お仕事や生活に合わせて、一緒に装置を選びます。
- 表側のワイヤー:向く歯並びが広い。白い装置も選べる
- 裏側のワイヤー:正面から見えにくい。話しやすさや費用も合わせて考える
- マウスピース:取り外せる。1日20〜22時間つける自己管理が前提
- 部分矯正:一部の歯だけを整える。向く歯並びは限られる
ご自分の歯並びに合う装置を

見た目や期間だけでなく、ご自分の歯並びに向くかで選ぶことが、よい仕上がりにつながります。
期間は装置の種類よりも、歯並びの難しさと装置の使い方で決まります。費用は料金表でご確認いただけます。
⑤歯周病やかぶせ物が
ある方も
歯周病やかぶせ物がある方も、順番を考えて矯正を進めます。
歯周病は、先に治療して落ち着かせます。
歯周病は、先に落ち着かせてから
骨が炎症で弱っていると、動かした歯が安定しにくくなります。歯周病の治療を先に行い、落ち着いてから始めます。
矯正中も、歯ぐきの状態を定期的に確かめます。歯並びが整うと磨きやすくなり、歯周病の予防にもつながります。
かぶせ物・さし歯・ブリッジ
- かぶせ物にも装置はつけられる。外れやすいことがあるため、様子を見ながら進める
- 噛み合わせが変わるため、あとで作り直すことがある
- ブリッジは外してから動かすことがある
- インプラントや入れ歯の前に、傾いた歯を起こす矯正も
むし歯や歯周病の治療、クリーニングも、同じ医院で続けて受けられます。
歯を削って並べる「セラミック改善」は、歯を動かす矯正とは別の治療です。違いは相談時にご説明します。
⑥始める前に
知っておいていただきたいこと
歯の間の黒いすき間や、歯ぐきが下がることが起こりえます。
定期的な通院と、外したあとの保定装置も必要です。
安心して始めていただくために、起こりうることを始める前にお伝えします。
歯の間の黒いすき間(ブラックトライアングル)
前歯の間の歯ぐきが埋まりきらず、黒い三角のすき間が見えることがあります。成人337人の研究では、上の前歯の間に38%でみられました。
骨の位置、歯の形や根の向きが関わっていました。検査で歯ぐきと骨を確かめ、起こりうるかをご説明します。
そのほかのデメリット
- 歯根が短くなる・歯ぐきが下がるなど、矯正に共通するリスクがある
- 装置の見た目と、4〜6週毎の通院
- あとで、かぶせ物を作り直すことがある
- 装置を外したあとは、後戻りを防ぐ保定装置が必要
どれも、始める前の検査と治療中の確認で備えます。気になることは、遠慮なくお聞きください。
Q&A
参考文献(4件)
- 中島榮一郎『歯列矯正 これなら安心』講談社 健康ライブラリー。8章(大人の矯正は「必要な歯がある/歯槽骨・歯周組織が耐えられる/希望と協力がある/メリットがある」の4条件、p.177-178)、ライフステージと補綴の前処置としての矯正(p.175-176)、歯が動く仕組み(p.205-206)、外科矯正(p.189-190)
- Abbing A, Koretsi V, Eliades T, Papageorgiou SN. Duration of orthodontic treatment with fixed appliances in adolescents and adults: a systematic review with meta-analysis. Prog Orthod. 2020;21(1):37.PMID: 33015719
- 東京バイオプログレッシブ・スタディ・クラブ編『矯正に強くなる本』クインテッセンス出版 1982。大人では歯周病の予防も目的になる(p.204-205)、専門医で扱うべき不正咬合と一般開業医で対応できるものの分担(p.182-183)
- Kurth JR, Kokich VG. Open gingival embrasures after orthodontic treatment in adults: prevalence and etiology. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2001;120(2):116-23. doi:10.1067/mod.2001.114831PMID: 11500652

