①受ける前に知っておきたいこと
必要があれば何歳からでも始められ、大人にも上限はありません。
始めどきは歯並びの種類で変わり、早いほどよいとは限りません。

何歳ごろから矯正を始めたらよいですか
「必要があれば・可能ならば」何歳からでも始められます。出っ歯は12歳以降の1回の治療でも仕上がりは同じで、受け口やあごのずれは早く診る価値があります。(記事「子どもの矯正」へ)
何歳までに始めればよいですか?
あごの成長を使う第1期ができるのは、生えかわりが終わる12歳ごろまでです。永久歯がそろってからの矯正は、大人になってからも受けられます。
受け口は何歳から治療しますか?
早く診る価値がある歯並びです。ただ下あごは思春期に伸びるため、成長が終わるまで経過をみます。
子どもの矯正は何年かかりますか?
第1期は生えかわりの時期(6〜12歳ごろ)に行い、第2期は装置の期間が1年半〜2年半ほどです。2段階に分けると、全体の期間と費用は増えます。
子どもの矯正のデメリットは?
治療が2回になると、期間と費用が増えます。取り外し式は使った時間だけ効き、第1期のあとに第2期が要ることもあります。
大人になってからでもできますか。何歳までですか
年齢の上限はありません。歯がある・歯ぐきと骨が耐えられる・協力できる・利点がある、の4条件で受けられ、期間も子どもと差がありません。(記事「成人矯正」へ)
歯並びが悪いままだと、どんなデメリットがありますか
上の前歯が出ている子は、前歯をけがしやすいことがわかっています。前歯の出が5mmを超えると、けがの起きやすさが約2.4倍でした。
歯並びが悪いのは遺伝ですか
遺伝だけでは決まりません。あごや歯の大きさは遺伝の要素が大きい一方、乳歯のむし歯や癖、口呼吸も関わります。(記事「子どもの矯正」へ)
舌の大きさや位置は影響しますか
関係します。歯並びは頬・唇と舌の圧力が釣り合う場所に収まり、舌で前歯を押す癖があると、治療後も戻りやすくなります。
指しゃぶりで歯並びは悪くなりますか
多くは3歳ごろまでに自然にやめます。それ以上続くと歯並びやあごに影響することがあるため、無理にやめさせる前にご相談ください。(記事「子どもの矯正」へ)
いつも口が開いていて、前歯が出っ歯ぎみです
鼻づまりなどで口が閉じないと、上の前歯は前に出やすくなります。先に原因を調べ、必要なら耳鼻科と連携します。(記事「子どもの矯正」へ)
さし歯やむし歯があってもできますか
できます。むし歯や歯周病は先に治してから装置をつけます。(記事「成人矯正」へ)
海外では矯正が一般的と聞きます。日本ではどうですか
国の調査では、日本の12〜20歳の26.4%にでこぼこがありました。歯並びの乱れは珍しいことではありません。
歯並びの相談は、何科に行けばよいですか
歯科(矯正歯科)です。手術が要る受け口などは、病院の口腔外科と連携します。(記事「矯正のリスク」へ)
歯並びは、大人になってからも変わりますか
変わります。矯正をしていない人を13歳から62歳まで追った研究では、下の前歯のでこぼこが年齢とともに増えていました。
②装置のこと
マウスピースとワイヤー
装置は優劣ではなく、向く歯並びで選びます。
マウスピースは1日20時間以上つけることが前提です。
マウスピースとワイヤー、どちらがよいですか
向く歯並びで決めます。抜歯をしない軽度〜中等度なら仕上がりは同じで、抜歯が要る場合はワイヤーが向きます。1日20時間以上つけられるかも鍵です。
マウスピースは1日何時間つけますか?
食事と歯みがき以外はつけておくのが基本で、1日20時間以上が目安です。外す時間が長いと、計画どおりに動きにくくなります。
マウスピースはいつ外しますか?
食事、水以外を飲むとき、歯みがきのときです。歯をみがいてから戻し、外したらケースへしまいます。
マウスピースは何枚使い、何日ごとに替えますか?
枚数も替える間隔も、治療の計画で一人ひとり決まります。自己判断で早く替えると、計画どおりに動かないことがあります。
マウスピース矯正も痛いですか?
替えた日に、押されるような痛みが出やすいです。1日目が最も強く、ワイヤーより弱い傾向と報告されています。
すきっ歯(前歯のすき間)も治せますか?
すき間を閉じるのは、マウスピースが向きやすい動きです。閉じたあとは開きやすいため、保定装置が欠かせません。
③治療中のこと
期間・痛み・暮らし
装置の期間は1年半〜2年半、保定は3〜5年が目安です。
痛みは翌日が山で3〜4日で治まります。

治療期間はどのくらいかかりますか
装置の期間が1年半〜2年半、保定が3〜5年が目安です(必要なら前に観察6か月〜1年)。精密検査のあとにお伝えします。
1回の治療時間はどのくらいですか
- 精密検査:1〜2時間
- 装置をつける:1.5〜3時間
- ワイヤーの交換:30〜45分
- チェック:15〜30分
- 装置を外す:45分〜2時間
通院の頻度はどのくらいですか?
装置の間は4〜6週毎、保定に入ると1〜3か月毎が目安です。マウスピースの間隔は、相談時にご説明します。
痛いですか
痛みは出ます。翌日が最も痛く、3〜4日目から治まります。ゼロにはできませんが、鎮痛剤ややわらかい食事で和らげられます。
調整のたびに、痛みは強くなっていきますか?
強くなるわけではありません。2回目の痛みは初めてと同じくらいでした。
どうして歯は動くのですか
押す側の骨が吸収され、引く側に新しい骨ができて、歯は少しずつ動きます。骨や歯ぐきを傷めないよう、弱い力を持続的にかけます。
いつから歯並びが変わったと感じますか?
歯はすぐ動き始め、最初の1か月で約1mmです。見た目の変化を感じる時期は、歯並びで違います。
装置をつけると、むし歯になりやすいですか
なりやすくなるため、予防に力を入れます。治療中にホワイトスポットが新しくできた人は34.2%でした。3方向の歯みがきとメンテナンスで防ぎます。
治療中にむし歯になったらどうなりますか
同じ医院で治療します。通院ごとのクリーニングとフッ化物入りの歯みがきで、予防もします。
食事で注意することはありますか
氷・ナッツ・キャラメルなど装置を壊しやすいものに注意し、フランスパンやりんごは小さく切って食べます。
装置をつけたままスポーツはできますか
できます。接触の多い競技では、唇を切らないようマウスガードを使います。
管楽器の演奏はできますか
多くは可能ですが、唇の内側が当たって痛むことがあります。金管楽器やクラリネットは装置を壊しやすく、時期の相談が要ります。
装置は壊れやすいですか
ふつうに使えば、そう壊れません。かたいものを噛む、手でいじるなどで外れることがあり、外れたら早めにご連絡ください。
金属アレルギーがありますが、できますか
できることが多いです。報告の多くはニッケルによるもので、皮膚科での検査を先に行い、金属を使わない装置を選びます。
妊娠中でもできますか
できますが、妊娠中は歯ぐきが腫れやすくなります。妊娠の可能性や予定は、先にお伝えください。
治療の途中で引っ越しや海外転勤になったら
続きを引き継げるよう、検査の記録と経過をお渡しします。費用の精算は始める前にご説明します。
治療を途中でやめると、どうなりますか
途中の歯は元の位置へ戻ろうとし、抜いたすき間が残ることもあります。続けにくい事情が出たら、やめる前にご相談ください。(記事「矯正の流れ・期間・痛み」へ)
④費用のこと
ふつうの矯正は自費で、料金は料金表のページでご覧いただけます。
手術を伴う顎変形症などは保険が使えます。

保険はききますか
ふつうの矯正は自費です。国が定める66疾患、前歯3本以上が生えない場合、手術を伴う顎変形症は、届出のある医療機関で保険が使えます。
費用はどのくらいかかりますか
矯正は自費で、マウスピース(インビザライン)・ワイヤー(インシグニア)とも、料金は料金表のページでご覧いただけます。
いずれも税込で、難易度で変わります。始める前に「終わるまでの総額」を確かめてください。
子どもの矯正の費用はいくらですか?
第1期の費用は、相談時にご説明します。永久歯がそろってからの料金は、料金表をご覧ください。
医療費控除の対象になりますか
なることがあります。必要と認められる矯正が対象で、見た目が目的のものは対象外です。個別の判断は税務署にご確認ください。
治療を途中でやめたら、費用はどうなりますか?
始める前に確かめておきたい項目のひとつです。精算の方法は、相談時にご説明します。
⑤治療のあとのこと
外したあとも歯は元の位置へ戻ろうとしますが、保定で減らせます。
6年で21%が後戻りし、1年目に終日つけた人は大きく減りました。

治療が終わったら、歯は戻りますか
戻ろうとするため、保定装置で支えます。6年で21.3%に後戻りがあり、1年目に終日つけた人は大きく減りました。
100人のうち、6年後に後戻りがあった人(研究の数字)
後戻りがあった21人
保たれていた79人
後戻りがあった保たれていた
保定装置はいつまでつけますか
一般に2〜3年が目安です。終える時期は、成長の終わりや親知らずの状態を確認して決めます。どの保定方法が優れるかも、結論は出ていません。
リテーナーは1日何時間つけますか?
時間は歯並びで決めます。1年目に終日つけた人は後戻りが大きく減り、夜だけでも減っていました。
後戻りしてしまったら、どうなりますか?
早めにご相談ください。保定装置の作り直しや、もう一度矯正するかを一緒に考えます。
矯正をすると、顎関節症になりますか
関連は示されていません。ただし根拠の確実性は非常に低く、断定はできません。(記事「矯正のリスク」へ)
参考文献(23件)
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- 東京バイオプログレッシブ・スタディ・クラブ編『矯正に強くなる本』クインテッセンス出版 1982。2章(早期治療が理にかなう場合:機能的なずれ・受け口・あごと歯の大きさの不釣り合い、p.86-87)
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- 当院の料金表(/service/price.html。税込)。矯正相談・矯正精密検査・インビザライン ライト・インビザライン・インシグニア・部分矯正・調整料の項目
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