「毎日しっかり歯磨きしているのに、歯と歯の間が虫歯になった」
「歯ぐきが腫れることがある」
——そんなお悩みはありませんか?
実は、歯ブラシの毛先は、
歯と歯が接している部分にはなかなか届きません。
厚生労働省の資料でも、
通常の歯ブラシでは歯と歯の間のプラーク(歯垢)を完全に落とすことはできないと紹介されています。
そこで大切になるのが、デンタルフロスによる「歯間ケア」です。
今回は、フロスがなぜ重要なのか、
その理由を5つにまとめてご紹介します。
歯ブラシとフロス、役割は違います!
歯ブラシは、歯の表面やかみ合わせの面など、
広い範囲の汚れを落とすのが得意です。
一方、歯と歯が接している狭いすきまでは毛先が届きにくく、
入り込んだプラークを落としきれません。
フロスは、この「歯ブラシでは届きにくい場所」の汚れを取り除くための道具です。
歯ブラシで全体を磨き、フロスで歯と歯の間をケアする。
この組み合わせが、お口のケアの基本になります。
フロスが重要な5つの理由
①歯と歯の間の汚れを落とせる
歯ブラシの毛先が届きにくい歯間部にはプラークが残りやすく、
フロスを使うことでこうした汚れを除去できます。
②歯間部の虫歯予防につながる
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは清掃しにくい場所です。
フロスでプラークを取り除き、
フッ化物配合歯磨き剤での歯磨きと併せて、
虫歯予防のためのケアを行いましょう。
③歯肉炎・歯周病の予防を助ける
プラークが歯と歯ぐきの境目にたまると、
歯ぐきの炎症の原因になります。
歯周病は歯と歯の間から進行することが多いため、
フロスでの歯間ケアが歯ぐきの健康維持に役立ちます。
④口臭対策になる
歯間部に残った食べかすやプラークは、
口臭の原因になることがあります。
歯間清掃用具で汚れを取り除くことは口臭予防にも重要とされています。
⑤将来の自分の歯を守る習慣になる
歯を長く保つには、毎日のセルフケアに加えて、
歯科医院での定期的な確認や歯石除去も大切です。
歯ブラシとフロスを組み合わせ、お口に合ったケアを続けましょう。
フロスの使い方のポイント
フロスは、のこぎりのように前後に小さく動かしながら、
歯と歯の間にゆっくり入れるのがポイントです。
勢いよく入れると歯ぐきを傷つけることがあるので注意しましょう。
歯の面に沿わせて上下に動かし、
手前と奥の両側の歯の面の汚れをかき出します。
糸巻きタイプは、
清掃する部位ごとに糸をずらして、
新しい部分を使いましょう。
回数の目安は1日1回、歯磨きの後がおすすめです。
慣れないうちは鏡を見ながら行うと安心です。
歯のすき間が広い方には歯間ブラシが適している場合もあります。
フロスが詰め物に引っかかる、
出血が続くなど気になることがあれば、早めにご相談ください。

まとめ
フロスは「面倒なもの」ではなく、
歯ブラシでは届かない場所を守る大切なパートナーです。
まずは就寝前の1回から、
無理なく始めてみてください。
ご自身のお口に合った歯間清掃用具の選び方や使い方については、
歯科医院で気軽にご相談ください。
参考資料
- 厚生労働省「歯の健康」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯間部清掃(デンタルフロス・歯間ブラシ)」
- 日本歯周病学会「歯周病の予防|歯周病Q&A」
- 日本歯科医師会「標準的な健診・保健指導に関するプログラム(支援用教材)」
- ライオン歯科衛生研究所「歯と歯の間のケア方法」


