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歯だけでなく「顔全体」で考える審美歯科―3Dフェイススキャン「RAYFace」とは?

審美歯科というと、「歯を白くする」「前歯の形をきれいに整える」といった
イメージを持たれる方が多いかもしれません。

しかし、本当に自然で美しい口元をつくるためには、
歯だけを見ていては十分ではありません。

  • 顔の中心と歯の中心は合っているか、
  • 歯の傾きは顔と調和しているか、
  • 笑ったときにどのくらい歯が見えるのか。

さらに、唇のラインや顔全体のバランスまで考えることが大切です。

そこで活躍するのが、
3Dフェイシャルスキャナー「RAYFace(レイフェイス)」です。

当院でもRAYFaceを導入し、審美治療などの診査・治療計画に活用しています。

わずか0.5秒で顔を3Dデータ化

rayface

RAYFaceは、4つの顔貌カメラと2つの歯牙カメラを備え、
約0.5秒の撮影で顔の形を立体的な3Dデータとして記録できます。

一般的な写真は平面的な2D画像ですが、
フェイススキャンでは顔を立体として確認できるため、
正面からだけでなく、斜めや横などさまざまな方向から
歯と顔との関係を見ることができます。

「歯」と「顔」をデジタル上で一つにする

さらにRAYFaceでは、
顔貌データに口腔内スキャンやCTのデータを組み合わせ、
患者さん自身をコンピューター上に再現した
「デンタルアバター(仮想患者)」を作ることができます。

AIによるデータの自動マッチングや、
正中線・咬合平面などのランドマーク検出機能も備えています。

つまり、
「この歯だけをきれいにする」

のではなく、
「この患者さんの顔には、どのような歯並びや形が自然なのか」
という視点から治療を考えやすくなるのです。

治療前に「完成イメージ」を共有する

審美治療で患者さんが不安に感じやすいことの一つが、

「治療後、どんな顔になるのだろう?」
という点ではないでしょうか。

デジタル技術を利用すると、
治療計画を立てる段階で顔と歯の関係を確認しながら、
治療後のイメージを患者さんと共有できます。

実際、近年の研究でも3Dフェイススキャンは、
診断・治療計画だけでなく、
歯科医師と患者さんとのコミュニケーションを助ける技術として活用が広がっています。

セラミック治療や前歯の審美治療では、
歯の長さや幅をほんの少し変えるだけでも、
笑顔の印象は変わります。

だからこそ大切なのは、
単に「白くてきれいな歯」をつくることではありません。

顔、唇、歯、そして笑顔全体が自然に調和していること。

これからの審美歯科は、
口の中だけを見る治療から、
顔全体を一つのデザインとして考える治療へと進んでいくのではないでしょうか。

当院でもRAYFaceをはじめとするデジタル技術を活用しながら、
一人ひとりのお顔や笑顔に調和した治療計画をご提案しております。

※フェイススキャンやシミュレーションは治療計画を検討するための補助的な技術であり、
治療後の形態や仕上がりを完全に保証するものではありません。

参考資料

  1. 株式会社RAY JAPAN「フェイシャルスキャナ RAYFace」
    0.5秒撮影、顔貌・口腔内・CTデータの統合、デンタルアバターなど製品機能の公式情報。
    RAYFace公式ページ
  2. Shuto T, et al. Facial Scans in Clinical Dentistry and Related Research: A Scoping Review. Cureus. 2025;17(4).
    歯科臨床における3Dフェイススキャンの診断・治療計画・治療評価・患者コミュニケーションへの応用をまとめたレビュー。
    PubMed
  3. Lawand G, et al. Techniques and accuracy for aligning facial and intraoral digital scans to integrate a 3-dimensional virtual patient: A systematic review. J Prosthet Dent. 2026;135(3):484-504.
    フェイススキャンと口腔内スキャンを統合し、3Dバーチャルペイシェントを構築する技術と精度について検討したシステマティックレビュー。
    PubMed
  4. The Recent Use, Patient Satisfaction, and Advancement in Digital Smile Designing: A Systematic Review. 2024.
    デジタルスマイルデザインが治療計画、患者とのコミュニケーション、患者満足度などにどのように活用されているかを検討したレビュー。
    PubMed
  5. Lin WS, et al. Integrating a facial scan, virtual smile design, and 3D virtual patient for treatment with CAD-CAM ceramic veneers: A clinical report. J Prosthet Dent. 2018;119(2):200-205.
    フェイススキャンとバーチャルスマイルデザインをセラミックベニア治療に応用した臨床報告。
    PubMed

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